【ゲラン】フレグランス〈アクアアレゴリアフォルテ〉にユニセックスで楽しめるウッディーノートが仲間入り

アクアアレゴリアフォルテボスカヴァニラ

暖かな夕暮れを浴びた流木の力強いバイブレーション

ユーカリの森に縁取られた南フランス、コルシカ島のビーチ。その暖かい砂浜には、波に乗ってたくさんの流木が打ち上げられてきます。メゾンの調香師らは、太陽の光と海水によって形作られた流木からインスピレーションを得て、パワフルでエモーショナルな残り香を持つウッディーヴァニラのフレグランスを創り出しました。

やがて太陽は水平線へと徐々に下り始め、黄金色に輝く夕暮れの中でユーカリの葉が芳香と爽快なアクセントを放ち、私たちを木陰へと誘います。波と時の流れに洗われた力強い流木のアコードが、ヴァニラチンキの暖かみに包まれ、なめらかさとウッディーなファセットを持つ鮮烈なソルティーノートを放ちます。コルシカ島を象徴する花、イモーテルのスパイシーなアロマと組み合わさることで、2つの香りが生き生きと際立ち、鮮烈で力強く、心奪われるフレグランスが完成しました。ユニセックスに纏えるエモーショナルな夕暮れのビーチの香り。

ヴァニラチンキ：ゲランの歴史的なノウハウが生きた特別な素材

〈ボスカヴァニラ〉の中核をなすのは、メゾンを象徴する特別な素材、通称「ゲルリナーデ」の1つであるヴァニラを用いた特製のヴァニラチンキ。極めて高品質なオーガニックヴァニラビーンズから作られるこのチンキは、メゾンに約2世紀にわたって受け継がれる職人技の結晶です。

マダガスカル島の北部東海岸の非常に限られた地域でメゾンが契約する農家でオーガニックに生産されたヴァニラは、最高峰の品質と独特の持ち味があります。収穫されたばかりのヴァニラビーンズは、フランスのオルファンに位置するメゾンの工場に届けられ、調香師らがまるで宝石のように大切に受け継ぐ「マッシコ」と呼ばれるカッターを使って手作業で切り分けられます。切り分けられたヴァニラをオーガニックアルコールに数週間漬け込むことで、メゾンのシグネチャーであるウッディーでレザーの要素も感じる見事なグルマンファセットのヴァニラチンキが生まれます。ゲランの象徴といえるヴァニラの独特のアロマは生産者と調香師の忍耐によって生み出されているのです。

アクアアレゴリアフォルテローザパリッサンドロ

力強さとエレガンスの融合

高貴に香り立つ「バラ色の木」

熱帯に生息する貴重なローズウッドとメゾンの調香師の出会い。

それは伝統的なウッディーなローズの香りとは対極にある、力強くエレガントな「バラ色の木」の調香へと繋がりました。

際立つのは、メゾンを象徴するベルガモットの果皮とローズウッドの華やかな芳香。ローズウッドが、独特かつ極めて複雑な香りを力強く漂わせます。レモンやコリアンダーのフレッシュかつスパイシーなファセットで幕を開けた後、繊細なハニーアロマを放つターキッシュローズアブソリュートと出会うことで、ローズウッドはその驚くべき壮麗なフローラルノートを現します。パチョリがよりウッディーな印象を引き立て深みや神秘性を与え、サンダルウッドのクリーミーなトーンが完璧なハーモニーをもたらします。

力強さと優美さ、マスキュリンとフェミニン。

この二面性の完璧な融合によって魅惑的でありながらどこまでも高貴なバラ色の木の香りです。

ターキッシュローズアブソリュート：クリエーションを支えるアイコニックな素材

〈ローザパリッサンドロ〉のハートから放たれるローズアブソリュートは、トルコのアナトリア高原にある有名な「バラの谷」で収穫されたダマスクローズの花びらから抽出されます。山の麓の特別な土壌で育まれ、香りの成分をもっとも豊富に含む朝8時頃に手で摘まれるこのバラの芳香は何にも勝ると、3代目調香師ジャック・ゲランは考えていました。

あふれんばかりのフローラルノートに蜂蜜のようなファセットが加わるこのアブソリュートは、メゾンのフレグランスに稀有なパワーをもたらします。

アクアアレゴリアフォルテウードユズ

神々の黄昏の森に差し込む一筋のユズの香気

夕暮れ時、木々が鬱蒼と茂る森の奥深く。一筋の光が葉を切り裂き、暗闇をまばゆい光で包み込みます。それは、メゾンの調香師らが深く神秘的なウッディーシトラスの中に捉えた、純粋な優美の瞬間。

ユズの喜びと輝きに満ちたオープニングは、まるで一筋の光が森を貫きその奥深くを照らすよう。シダーの温かくドライなノートと共鳴し、ウードウッドはアンバーやアニマリックさを含む複雑なニュアンスを現します。まさに永遠の時の流れのような深淵さ。

中東においては神聖な木とされ、日本の香道における代表的な素材（沈香）でもあり、さらにインドでは1000年以上前から蒸留されてきたウードウッドは、時代を超えた世界共通の香りの象徴ともいえる素材です。この神秘的な木は、煌めく小さな果実と触れ合うことで、フレッシュさと色彩の弾ける快活な姿へと変貌します。

ウッドとシトラスの予期せぬ出会いから生まれる、奔放な大胆さ。

力強さと軽やかさ、そして影と光が一体となって香り立ちます。

ウード：ブラックゴールドの秘密

楽園の香りとして知られるウードは、アラビア語で「木」を意味する「al-oud」を語源とし、フレグランス界において最も希少かつ貴重な原料のひとつ。深い香りを放つ黒い樹脂は、その希少性も相まってまさに「黒い黄金」のよう。

数十年、場合によっては100年以上の月日が必要になり収穫量も少ないことから非常に希少で高価な原料です。メゾンが契約する農園では、木材が菌に感染してから25年間寝かせた後、そのチップを蒸留して香りを採取します。

他に類を見ないほど複雑な香りを持つウードは、ウッディーに留まらず、スモーキー、レザー、フルーティー、スパイシー、さらにアニマリックなど様々な顔を見せ、調香師のパレットでひときわ異彩を放ちます。

〈アクアアレゴリア〉は、メゾンのあらゆる行動の指針となる2つの目標を全世界に表明しています。それは、自然の恵みを地球へ還元しながら、クリエーションの品質と安定性を保証することです。

これらの志は、2007年に「In the Name of Beauty ─ 美の名において─」と題したプログラムを通じて正式に発表され、かけがえのない遺産である自然の保護が、メゾンの優先事項となりました。独創的なビジョンからフォーミュラの原料選定に至るまで、すべてにこだわり抜いて生み出されてきた〈アクアアレゴリア〉は、まさにゲランのコミットメントを象徴するコレクションです。メゾンは2021年、非営利組織・倫理的バイオトレード連合（UEBT）に加盟して以来、多様なソーシングパートナーと手を取り合い、カラブリアの柑橘園からブルガリアのバラ畑まで、各ネットワークの改善計画を実施してきました。

この好循環的な継続的改善アプローチの結果、2026年までにサステナブルで倫理的なフェアトレード活動の推進を証明する「Sourcing with Respect（敬意をもった調達）」認証の取得する見込みです。